2000/6/24: Ascot 競馬場 (IPv6 conference@London 4日目)

綿密に無駄なく計画を立てたはずが、なぜか一日余ってしまったので、 イギリスの伝統文化に触れるべく郊外の競馬場にでかけることにする。 一人は寂しいので渡英中のayaya につきあってもらう。
目指すのはAscot racecourse。 設立はなんと1711年で、300年近い歴史があることになる。 毎年この時期に4日間の日程で行われる"Royal Ascot"という催しで 超有名。 Conferenceで知り合ったイギリス人に 「土曜日にAscotってところに行くつもりなんだ」と言ったら"Are you a gambler?"と 言われてしまった…。 7月のKing George VI & Queen Elizabeth Diamond Stakesもここの開催。
今年のRoyal Ascotは6/20-23。 Royalというくらいでこの期間には高貴な人がたくさん訪れる らしく、また原則すべてのracegoer(競馬場に行く人)が正装を 要求される格式高いイベント。 ちなみに、期間中の King's Stand Stakes(6/20) で武豊がアグネスワールドに騎乗して2着に入っている。
コースは おにぎり型のちょっと変わった形。イギリスの競馬場は変な形の コースが多いようだ。

朝ご飯。気分を変えてEnglish Breakfastにしてみた。

地下鉄でWaterlooへ。

午前中の時間つぶしにtower bridge見学。 地下鉄でLondong Bridge駅へ移動。

対岸にロンドン塔を望む

Tower Bridge.

こういうのやめてほしいなあ。興ざめしてしまう。


幸か不幸かまだ開いてなくて上ることはできず。橋を渡って ロンドン塔を横目に歩く。

すごい列。もともと入る気なかったけど、これじゃ入りたくても いつになるかわからん。

Tower Hill駅からJubliee, Northern lineと乗り継いで Waterlooまで。

Departureの表示を見上げる人たち。 ここに表示されるまでplatformがわからないので動けない。 10:52発のAscot経由Reading行きが目指す列車。

列車はおんぼろ。東京ではまずこんなの走ってない。 ほぼ席の数だけドアがあるのがおもしろい(しかし手動)。 電気が供給されてるようには見えないのだけど、何で駆動してるのだろう?

トイレがあるのは嬉しいが、"vacant"のくせに鍵がかかっている。

WaterlooからAscotまでの電車(汽車?)の旅。約50分。

駅から競馬場まで。 僕らが入るのはGrandstandで、3段階ある内の真ん中のクラス。 ほんとならMembers Standに行きたいところだが、dress codeが厳しくて no tieでは入れないので断念。

入口。 車中もネクタイした紳士ばかりでちょっとびびっていたのだが、 Tシャツの兄ちゃんが歩いてるのを見て一安心。

Pimm's売りのテント。でも寒かったのもあって結局買わなかった。

パドックへ抜ける地下道。その向こうがmembers enclosureの入口。

場内。まだレース前なので静か。 イギリスの競馬はだいたい午後からはじまるのが多いらしい。 この日も最初のレースは14:00。

訪英2回目にして、ついにあのfish & chipsに挑戦。 地元民ayayaのすすめによりsaltとvinegarでいただく。 思ったよりうまい。ケチャップにしなくて正解。

イギリス風のソーセージ

ビールはbitter。

腹ごなしの後、パドックへ。そんなに混んでないのでゆっくり見れる。

レース直前。スタンドに人が集まる。

レース後、引き上げていく馬たち。

Bookmaker。合法的ノミ屋といったところか? 通常単勝(win)のみ。オッズが掲示されてるので、自分の賭けたい 馬のオッズを高くしているbookmakerから買う。もっとも、 ちょっと見てまわったところではどこも同じようなオッズをつけていた (少頭数だったからかも)。

Bookmakerの馬券(左)。5ポンドの賭け金に対して 配当が21.66ポンドというオッズ。レース前から配当が決まっている のが通常の馬券と違う。
右は通常の馬券。Toteという組織(JRAみたいなものか?)が運営していて、 他場の馬券も買えるらしい。 システムは日本と同様のプール式(つまり、賭け金の総額を勝った人間で 均等割する)。 Exactaというのは連勝単式のこと。この場合は1着が1番、2着が 7番ならあたりということになる(でも外れた)。 Exacta以外にもTrifecta(3連単)、jackpot(6つのレースの勝ち馬をすべて当てる) など、ユニークな馬券がいろいろある。日本の競馬と違って「枠」という概念は ないようだ。もっとも、枠なんて枠連のためだけに存在するようなものだし、 枠連自体がどう考えても変な制度だからこれも当然かも。 紙質はレシートみたいな感じでかなりしょぼい。 下の方に書いてある模様を機械で読み取って当り外れを判定するようなのだが、 ちゃんと不正防止できるのか?

レース中の場内。建物の中はほとんどpub状で、ここにいる人たちはほとんど外に出ずに モニターでレースを見るようだ。レース実況中はものすごい盛り上がりになる。

ついに最終レース。 ちなみにこの日は全7レース。レース間隔が30分から35分と結構短いので かなり忙しい。

レース終了。適当に買った割には「ちょっと負け」程度だったので まあまあかな。1レースでいきなりwinを引き当てたのでイケるかも、と思ったが やはり現実はそんなに甘くなかった。

帰りのAscot駅。 さすがにかなり混雑している。運よく座れてラッキー。 そしてまた1時間弱の汽車の旅。

ロンドンに帰還。Piccadilly Circusでお買い物。

「歩行者注意」ランプ(だったかな?)


かの有名なSavoy Hotel

ロンドンにもStarbucksが進出しているとは… そういや地下鉄の駅にも広告があったなあ。

ちょっと歩いてStrand st.のあやしいインド飯屋で夕ご飯。

お疲れ様でした。つきあっていただいたayaya嬢に感謝して、おやすみなさい。

おまけ。イギリスの電話ジャック変換アダプタ


JINMEI Tatuya / KAME Project / かめプロジェクト(Japanese)