TOEIC2004 感想

写真の問題はたぶんほとんどできていると思う。ただし、コメントとの対応 がまったくつかずにあてずっぽうで答えてしまった部分が1割(2,3問)ほどあった。
Q&Aの問題のできは8割くらいか。 ここで必ず3,4問は付加疑問文の問題が出るが、以前(1年前 or former)よりは 余裕を持って聞けているように思う。ただし、この手のrhetoricを自分が 話すときに使うことはまずないし、自分自身が接する会話で聞く比率も かなり低い気がしているので、この部分はたまたまかもしれない。 それと、回答には自信があっても、Q&Aだということを前提とした最適化によって ごましている部分が2,3割はあった。質問文のほとんどは疑問詞ではじまるので、 たとえば冒頭がwhyということさえ聞き取れれば、質問文の本質が理解できて なくても正解をかなり絞りこめる。具体的には、why...? に対して "yes, we do."はまずあり得ないし、理由を答える回答を探そうと思う 時点で候補はほとんど一意に決まってしまう。 もちろんその辺にひっかけた罠もあるにはあるが、その比率は2割未満だろう。
part 3/4については、常に問題文を先に読むことにしている。 単に少しでもよい点を取るということを目的とするなら、 これをするかしないかで20-30点は違うのではないだろうか。 先に問題を理解していると、多くの場合に音声を聞いている途中で正解がわかる。 part4は1つのtalkに複数の問題が含まれるので、そのうちの前半の問題については とくにこれがあてはまる。うまくいくと、というか多くの場合に、 音声の途中で設問の答えは全部得られるので、その後は聞かずに次の設問文を 読むようにする。このパターンにはまっている間はほぼ確実に正解できる。 一方、その同期が外れてしまうと、そのtalkに対応する部分は全滅ということも あり得る。その場合は、そのtalkの部分は捨てて、その先の問題を読むことに している。 こうした技を駆使した上での今回の成績は、前回と同程度と思う。
part 5/6の文法問題は、前回より1割増しくらいはできているように思う。 結果は別として、自分なりに自信を持って回答できている割合は1割くらいは 増えた。 listeningとは別に、語彙の貧弱さを感じることが日頃から多々あり、そこを 意識して強化するようにしたつもりなのと(といっても大学受験を控えた 高校生みたいに単語帳を作って一語ずつ覚えるようなpower playはしていない)、 理系のための英語論文執筆ガイド に触発されて、折に触れて文法書を眺めるようにしている効果が出ている のではないかと思う。
part 7のreading comprehensionについては、これまでもほぼ perfectなのではないかと思っているので(実際、一部の引っ掛け問題を 除けば設問はかなりやさしい)、点数にはさほどの違いはないだろう。 去年までとの違いは、個々の問題文をより丁寧に読んだこと。 回答するだけなら、設問を先に読んでから対応する部分を拾い読みで探すのでも ほとんど間に合うので、去年までは問題文は6-7割程度しか読んでなかった。 今年は、問題文全体にほぼすべて目を通した上で回答し、それでも最終的に 去年より時間を余しているので、速読の能力が上がったのだと思われる。 とくにそういう訓練はしてないのだが、関連があるとすればDVDの英語字幕を 必死に追っている効果か?
全体を通して見ると、相変わらずlisteningはダメダメだが、文法の力は少し ましになっているのではないかと思う(仮にそうだとしても あまり直接の役には立たない方向性だけど)。 つまり去年とほぼ同レベルなので、自分では「一応ましなレベル」と言えるはずの ところに到達していることになるが、 一方で、実運用上ではまったく使い物になっていないこともこの2年でわかっている。
TOEICでは役に立つ英語力があるかどうかは測れないと言ってしまうとそれまで だが、自分自身の受験姿勢を考えてみると、もう少し利用価値があるようにも 感じる。とくにlisteningにおいて、上述のように、まじめにtalkを聞かずに比較的 妥当な解を選べるような技を使っているからだ。
これまでは、この程度の小技であればむしろ使わない方が 不自然だろうと考えて、「手段は問わず1点でも多くとる」という姿勢で 受験した結果を客観的な結果だと思ってきた。
しかし、listeningのテストで問われていると思われる能力と 自分自身の受験姿勢、そして自分の能力を比較してみると、この部分の ギャップが点数と実際の能力の差につながっているように思う。 listeningに関してのTOEICの限界は、一つには 『超』英語法にもある通り、 話す速度が若干遅いということにある。 また、一文が比較的短いので、聞きながら内容を理解する能力が乏しくても なんとか対応できてしまうという面もある。 これら自体はテストの作りの問題なので受験する側としては受け入れるしかな い。 しかし、part 4で設問を先に読むというのをやめれば、このうちの後者については 実用レベルと同じ条件で評価できる可能性があるように思う。 talkの全体はそれなりの長さがあるからだ。
ということで、「1点でも多く取ろうとした場合」と「まじめに能力を測ろう とした場合」の両方を比較してみるとよいのかもしれない。