Sep 04

諸事情により、少しまとまった額の日本円を米ドルに替えてアメリカに送金する必要が生じた。そこで、こういうこともあろうかと以前準備だけはしておいた新生銀行の海外送金を本格利用することにした。この記事はその手続きや手数料の実績に関する記録である。

新生銀行の(口座からの)海外送金は、事前に書類ベースで送金先を登録しておけば、あとは電話で繰り返し利用できる(この登録だけは日本に滞在しているときにする必要がある)。日本円から米ドルへの転換はオンラインで可能なので、日本円の普通口座にある(またはそこに振込などで入金された)お金をアメリカに滞在したまま送金できる(ただし、今回筆者はたまたま日本に滞在していたので日本から送金手続きしたが)。なお、新生銀行の手続き用の電話はすべてフリーダイヤルの0120番号であり、外国からたとえばskypeを使ってかけることはできない。そういう場合のための「一般」の番号も用意されている。筆者個人は使ったことがないが、アメリカからだと866番の無料番号もあるらしい(11/24追記: この866番からかけて送金手続きしたが、日本国内からと同様の手順で手続きできた)。

送金先としては、筆者はFidelityの証券口座を用いている。Fidelityの振込出入金に関するページからリンクされている送金用の情報を、新生銀行の「外国送金依頼書」という書類に記入することになる。以下は筆者が実際に使ったもののコピーである。

ほとんどの項目はFidelity指定の情報を該当欄に記入するだけである。webに含まれていない情報には「受取人住所」があるが、ここには、Fidelityのmailing addressesページに記載の”Deposits or payments for trades”用住所、100 Crosby Parkway Covington, KY 41015 を指定している。もっとも、小切手を送るわけでもないので、他の項目が正確に埋まっていれば、おそらくここはさほど重要ではないのだろう。また、中継銀行は指定しなくてよい(実際、後述のように新生銀行自身が支払先であるChaseに口座を持っているのではないかと思われるふしがある)。

「連絡事項」の項がおそらく一番重要で、Fidelityのページの内容にしたがって以下のように記入している。

For the benefit of 筆者の名前, For final credit to 筆者のFidelity口座番号

電話による送金の指示は簡単である。必要事項はすでに登録されているので、あとは金額を指定するだけである。北朝鮮やイランの核開発絡みではないことの確認などを求められるのがやや鬱陶しいが、迷うような質問項目はないので数分で完了する。

新生銀行で海外送金をする利点の一つは、為替手数料(為替レート)が銀行系の中ではかなり有利なことである。日本円の口座に月額平均で100万円以上の残高があれば得られるゴールドステータスの場合で$1あたり9銭、外貨預金の月額平均で300万円相当以上の残高があれば得られるプラチナステータスでは$1あたり7銭であり、都市銀行の窓口などの場合にありがちな$1あたり1円などという暴利と比べると1/10以下である。送金手数料は一回あたり4000円と、他の銀行と比べて特別安い方とはいえないのだが、これもプラチナであれば月一回までは無料である。少なくとも数百万円相当以上の金額を送金する場合は為替レートの効果の方が上回る場合が多いだろう。ちなみに、いま現在のドル円レート($1約120円)の場合で300万円分を送金するケースだと、送金手数料が無料だとしても為替手数料が$1あたり25銭以上なら新生ゴールドの場合の条件の方が有利である。なお、新生銀行の場合、外貨預金口座から出金したとしても、いわゆるリフティングチャージはかからない。したがって、日本側でかかる手数料は、為替手数料と送金の4000円のみである。

海外送金のコストでもう一つ悩ましいのは、中継地の銀行(いわゆるコルレス銀行)や受け取り銀行などでも手数料が発生し、結局結構な額がかかってしまう場合があることである。しかも、送金側の場合と違って、どこでどの程度の手数料がかかるかは、実際に送ってみないとわからないことも多いようである。

筆者の場合の、新生銀行からChase内のFidelity口座を通じてFidelityの証券口座に送金するという場合について、結果からいうと、日本側以外ではまったく手数料がかからなかった。とあるwebの資料によれば、Chaseは外国からの入金には$15の手数料を課すことになっているが、筆者の場合は送金額がそのまま最終的なFidelity証券口座に入金され、途中ではまったく差し引かれなかった(なお、Fidelity自身は入金については手数料を課さないと明記している)。ここはまったくの推測だが、新生銀行はChaseに米ドルのためのコルレス口座を持っているということなのではないかと筆者は想像している。このため、実際の手続きはChase内の資金振替に過ぎず、異なる銀行間での送金扱いにならなかったために手数料がかかっていないのではないかというのが筆者の推測である。こうした情報はwebなどで検索してもなかなか引っかからないので、確証を得るのは難しいのだが、事情がどうであれ、比較的低コストで、不明瞭な追加手数料も取られることのない送金ルートを確立できて満足である。

コメント 1 件

  1. shigeyas Says:

    @jinmei おお、新生良いようですねぇ。なるほど。。。

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